Naniの歴史

 Naniは、私たちのこのような問いに対する答えです。「アートを通して文化と関わり、自分たちのコミュニティの中で、賜物を用いてクリエイティブに互いに励まし合うことのできるネットワークを作るために、どんな方法があるだろうか?」。 2015年、ピーターはあるアーティストと出会い、日本で自分の芸術という経歴や才能をより表現力のある方法で使いながらこの問いを探求するように促されました。そして、何度も話し合ったり、本を読んだりしているうちに、アイデアが生まれてきたのです。 

 

 また、ピーターに大きな影響を与えたのは、4つのアート・レジデンシー(アーティストが一定期間ある土地に滞在し、​常時とは異なる環境で作品制作やリサーチ活動を行うこと)に参加したことです。 インドで2回、ベルリンで1回、キューバで1回でした。 最初のテーマは、「声なき貧しい人々の声となるために、アートをどう活用するか」というものでした。 その中でピーターは、アートが地域社会に影響を与えることを目の当たりにしたのです。 2回目の滞在では、アートが地域社会に貢献し、活性化をもたらすモデルを見る事ができました。3回目の滞在では、アーティストを指導し、美しく優れた作品を生み出すための励ましの重要性を学びました。コミュニティのないアート活動は孤独なものだからです。4回目の滞在では、キューバで積極的かつ情熱的に他の人に働きかけ、コミュニティの形成に貢献しているアーティストのコミュニティと知り合う事ができました。ピーターは、他のアーティストとのネットワーク作りの経験や、4回のレジデンスから受けた影響を通して、日本のコミュニティや社会において、アートがどのような重要な問題を解決できるかを考えました。

 

 Naniは、率直な質問をするためのシェルターとして、2018年に作られました。ナゴヤ・アーツ・ネットワーク・インターナショナルが存在するのは、アートが質問を招くからです。Naniはコミュニティを作ります。私たちの目標は、アートが招く質問の答えをお互いに見つけることです。私たちは、素晴らしい魅力を持つ美しさを追求していくアートを創造したいのです。Naniは、国内外のアーティストやアートに関心のある人たちのネットワークを構築しています。ぜひ、ご参加ください。